勝手に栄区大使

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フードパントリーを見学

社会福祉協議会」と聞いて馴染みのある方はいますでしょうか?
響きは非常にかたいですし、取り組みも真面目な団体です。

先週の土曜日に開かれた『第三回フードパントリー』をご案内いただき、見学にいってきました。

ざっくりいうと、
生活に困っている方に、お野菜をはじめとした食料品や、生活消耗品を配る会。

なんとも地方議員が大好きそうな催しです。

「色んなお野菜があって素敵でした」
「地域社会との協力、私も何か力になれれば」
あるいは、
「生活に困っている人に力を!社会福祉協議会さんの素敵な取組です」
「コロナ禍で若い世代の失業者も増えてるのを実感しました」

正直、そんな記事を書ければな、と思って行きました。


しかし思ったのは、
1) 栄区に生活困窮世帯がそんなにいるとは知らなかった(マジで勉強不足)
2) 今回3回目で運営がやっと確立された苦労話が印象的
3) 本当に全員が困窮世帯なのか…?
というようなこと。

1) 栄区に生活困窮世帯がそんなにいるとは知らなかった
栄区生活保護世帯数は1200世帯と、あまり多くはありません。
また、「ここのエリアはスラムシティだな」という区域もあまり聞きません。
(※差別を助長する意図はありません)
しかし実際は、予約80(90)限定が予約開始2日間でいっぱいに、
また第1回、2回は予約制でなかったので建物の外どころか警察署の方までの長蛇の列となり、お断りまで出てしまった。
と非常に多くの需要があったようです。
こんなこと、本当に知らなかった。
自分は裕福ではないが、困った生活という環境でもなく、いかに知ることも足らないか、とてもいい機会になった。

2) 今回3回目で運営がやっと確立された苦労話が印象的
上記のように、1、2回目は本当に運営の想定外のことがあり、バタバタだったようです。
以前ポスターみかけたときには行かなくて正解でした。そんな大変なところにうかうかと取材に行っては邪魔になります。
さて、今回ご来場いただいた方にはアンケートを記載いただき、そのときに社会福祉協議会の職員や役所の職員と「おはなし」をすることで、その人が本当に一時的な支給(フードパントリー)だけでいいのか?継続的なサポートが必要なのか、コミュニケーションを取り、必要あらば役所にすぐつなげられる仕組みを取り入れていたのが印象的でした。

3) 本当に全員が困窮世帯なのか…?
さて、これは取り組まれている方に誤解を招きそうですが、
素直に「悲壮感はないし、なんなら少し楽しそうな雰囲気。本当に全員が全員、困っているようには見えないのだけど…」と感じてしまいました。
だって、悪意をもってみれば「タダで食料品や消耗品をある程度好きなだけもらえるオトクなイベント」であって、栄区民の所得データとかを考えると警察署まで並ぶほど困窮した町とは思えないのだけど…?と。
もちろんこれは、本当に善意で取り組まれている皆さんに、本当に必要で利用されている皆さんに、失礼な発言です。
あんに侮辱したいわけではなく、本当に必要な人に届いているのだろうか…と。
予約が2日間でいっぱいになってしまっては、本当に必要だけど利用できなかった人もいるのだろうな、と思ってしまいました。
ただ、悲壮感なく楽しそうな雰囲気というのは、良いなと思いました。
本当に必要で来た人も、暗い環境では利用したくなくなってしまいます。
また、生活困窮者だけに向けた催しではなく、地域の交流のきっかけも目的になっているのだな、と感じ、いい取組だな〜と漫然と。

関わっているスタッフさんも、利用者さんも、老若男女幅広く、地域交流の新しいカタチの一つ、「力になりたい」なんておこがましく、「参加したい」と純粋に思いました。

ご案内いただいただけでなく、当日解説ツアーまでいただいた社会福祉協議会さん、ありがとうございました。